裁判は全部で3回だった。
1回目(初公判・罪状認否)
2回目(求刑)
3回目(判決)
初公判は前回(初公判)の通り。
求刑は、検察側が
『この人はこんだけ悪い事したんで、これくらいの刑が妥当だと思います!』
って言う回。
そして被告人の仲間が
『この人はこんな人で、こうこうこう言う理由があるので寛大な処分をお願いします!』
って言う回でもある。
情状酌量を求めるやつ。
俺は親父が情状証人として出廷してくれた。
弁護士の予想としては
『まぁ求刑が懲役1年6カ月・執行猶予3年くらいだと思います。まぁ情状酌量があって、実際の判決は懲役6ヵ月・執行猶予1年6カ月とかだと思います。』
との事だった。
一応執行猶予の説明しとくと、
『あなたは1年6カ月刑務所に行く事になりましたが、今回は3年間の猶予を与えます。3年以内に何か悪さするようだったら、その時の罪+1年6カ月、刑務所に入ってもらいますからね!』
ってやつ。
2回目の裁判が始まった。
俺は親父と法廷入った。西は母親が情状証人で出てくれていた。
裁判官から事件のことを色々と聞かれて、どう考えてたとか、どうして今回のような事になったかとか、何が悪かったかとか。
まぁ結構テンプレートな質問に対して、普通に答えるだけ。
そして検察官が俺にだけ質問してきた。
ちなみに、検察官は女w
検『あなたは最初の起訴の時には全て否認してましたけど、その後起訴されてから急に認めたのはどうしてですか?』
一番突かれたくないトコw
取り合えず
俺『はい?もう一度質問お願いします。』
で誤魔化す。
検『だから、あなた〇月〇日の時の起訴の時には全て否認してましたよね?起訴されてから全部認める供述してますけど、それはどうしてかって聞いてるんです。』
メッチャ切れてくるからww
俺『いや、事件の事とか取り調べを受けるうちに色々と思い出したこともありますし、刑事さんの話とかを聞いて、自分のやっていたことが犯罪者の収益を担う形になっていると思ったからです。』
検『(首傾げながら)はい。そうですか。』
質問はそれだけ。最後に検察から求刑が言い渡される。
検『被告人に懲役1年6カ月を求刑します』
何か一瞬心臓がドキっとした
まぁ想像してた通りの内容だったから何とも言えないけど。
そんな感じで2回目の裁判は終わり。最後に次の裁判(判決)の予定を3人(弁護士・検事・裁判官)で決めて終わり。
何か本当にアッサリしてる。
実刑は無いとは思いながらも、もし実刑に行く事になったらどうしようとか、結構考える。いや、行く事は無いって思うんだけど、事件自体に前例が無いから本当に最後まで分からない。
ちなみに漫画とかに出てくる、裁判官が
『静粛に!』
ってバンバン叩く木づちみたいなやつとか、無いからね!w
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