前編はコチラからどうぞ。
どんどん進んでいくガサ。
クローゼットの奥底からお風呂場の天井まで。
これ俺の完全な感覚だけど、やっぱり警視庁のガサはキツい。徹底的にやられたなと。microSDカード1枚逃さない感じ。
何を押収されたかは、向こうからこんなのを渡される。
《押収品目録交付書》
もちろんこれはほんの一部。
そんなガサが2~3時間で終わったと思う。彼女が居たことで女刑事も来たりして(もし彼女が何か変に動いたりしたら男じゃ止められないから)総勢10人くらいいたと思う。
そして最後に逮捕状を見せられた。
そこには共犯として全く知らない人の名前がズラリ。唯一一緒に仕事をしていた西(仮名)の文字があり罪名は詐欺だった。
完全に身に覚えが無さ過ぎて、刑事に
『は?詐欺は無いでしょ。100%起訴できないよ?大丈夫なの?』
と何度も問いただした。刑事は
『まぁ裁判所から出てるから…。』
と。
その時は腹をくくるしかなかった。もう逮捕状が出た以上、逮捕されるしかないから。
彼女に
『ごめん。逮捕されるらしい。いつ戻るかは分からない。』
『○○と○○に連絡してくれ。あと亀田(仮名)弁護士にも。』
と伝えた。彼女は呑気に
『この後の歯医者行っても良い?』
とか言ってた笑
俺は
『そんなのキャンセルしてくれよ!』
と。
その後、〇〇警察で取り調べ。詐欺についてはもちろん完全に否認。
取り調べが終わって、持病の為に近くの病院に連れて行ってもらった。
手錠したまま普通の病院に行くなんて最悪の気分だった。
俺の受け入れ先の留置場(警察署)は小金井警察署だった。
共犯がいると全員が違う留置場に入れられる為、実際に調場(捜査本部)がある場所から遠くなることが多々ある。
共犯が居なくても、被害者が被害届を出した警察署に逮捕されたりする場合はその警察署になる。
今回は共犯が居たため、俺は小金井警察署に入る。
小金井署の受け入れが整うまで〇〇警察署で待機して、小金井警察署には21:00頃着いたと思う。
地獄の留置場生活が始まる。
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